弁護士 豊崎寿昌

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非弁提携弁護士案件

2002年08月17日

非弁提携弁護士案件

この7月に懲戒処分(退会命令)を受けたK元弁護士の依頼者方について、弁護士会から「フォローしてくれ!」と頼まれて、数件を引き受けています。

何でも、一人10件引き受けるとして600人の弁護士が必要だとか。つまりK元弁護士は、一人で6000件もの依頼を受けていたことになるわけですね。

K元弁護士自身は、自分が非弁提携弁護士であることを頑強に否認しており、なぜか私のところにも弁明の手紙が来たりしているのですが、私が「フォロー」相談を受けた数例だけを見ても、非弁提携弁護士特有のずさんな処理がされているのは疑いがありません。

例えば、
・依頼者が債務整理を依頼した貸金業者のうち、交渉が面倒くさそうな会社については「ここは引き受けられない」と言って、受任を拒否し、都合のいい会社についてだけつまみ食い的に債務整理を行っている。
・破産申立を依頼してから1年半も申立を放置されている。やっと申し立てしても、弁護士が破産者審尋の場に立ち会ってくれない。
・利息制限法引き直しをすれば明らかに過払いの(それも多額の)案件について、依頼者の了解も得ずに「1万円の解決金を支払って和解」という業者に有利な和解を行っている。
など。

私のところに相談に来られた方には必ず釘を刺すことですが、債務整理とは、依頼者にとって「弁護士に頼んでハイ終わり」という解決ではありません。債権者との緊張関係の中で整理を進める以上、定期的な方針打ち合わせは必須です。提携弁護士の被害に遭わないためにも、「簡単な債務整理」に逃げ込まないようにご注意いただきたいものです。

日時 :
2002年08月17日 23:03
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業務日誌 > クレジット・サラ金事件関係

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弁護士 豊崎 寿昌

(とよさき としあき)

弁護士 豊崎寿昌

  • 東京弁護士会所属
  • 由岐・豊崎・榎本法律事務所(東京・八丁堀1丁目)パートナー

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