弁護士 豊崎寿昌

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手抜き?書記官

2005年04月14日

手抜き?書記官

本日、とある家裁で当方が申し立てていた離婚調停が不調(話がまとまらずに終了すること)になりました。

調停が不調になった場合、申し立てた側としては訴訟の提起をせざるを得ません。離婚訴訟などの場合、訴えを起こす前に必ず調停手続きを経ることが義務づけられている(調停前置主義といいます)ため、訴状には「訴訟提起の前に調停もやってみましたがだめでした」ということを立証するため、「調停不成立証明書」というものを添付することになっています。

そこで、裁判官によって、調停不成立の宣言が出された後、申立人代理人としてはすかさず、書記官に「不成立証明書をください」とお願いすることになります。通常、そうなると書記官室に連れていかれ、カウンターで申請書に記入し、150円の印紙を買ってきて(依頼者に買ってきてもらうことも多い)いる間に書記官が不成立証明書を作成している、という手順で、その日のうちに証明書をもらって帰るものです。

しかし、今日の場合は違いました。

書記官に「不成立証明書を………」と口にした瞬間に、書記官に「では今後の手続きについて説明しますのでお座りください」と言われ、私も依頼者も調停室のいすに座り直しました。おまけに調停委員まで座っています(あれれ、調停委員の方はもう用事はないのでは?)。

書記官は、私にその場で申請用紙と、なぜか封筒を渡し「記入して印紙を貼って、調停委員に渡しておいてください」と言い残すと、さっさと帰って行ってしまいました。

後に残された私はどうもピンときません。申請用紙を書いて、………この封筒はなんだろう?と思って手にとって見ていると、調停委員から「それにも先生の宛名と住所を書いてください」とのこと。

やっとわかりました。これに証明書を入れて郵送するから封筒の宛名を書け、ということね。

でもですね、上に書いたように、不成立証明書なんて、パソコンに書式が入っていれば事件番号と名前と日付を書き込むくらいのもので、1分で作れる代物です。なぜその場で作ってくれないのでしょうか(郵送費、無駄じゃない=この切手はこちらが裁判所に最初に予納したものから使われるのでしょう)。

腑に落ちないまま調停委員に封筒を渡し「何で書記官が受け取ってくれないんですかねえ。調停委員さんもこんな受け取りまでさせられて大変ですね」と言ったら、調停委員も「ここの裁判所は書記官が足らなくて、けっこう調停委員がやらされてるんですよ。(手元にある)この報告書も、本来書記官が書くはずのものなんだけどねえ」とぼやいていました。

うーむ、本庁で書記官の人手が足らないなんて、どういうことでしょうか。単に忙しい口実のような気が。すぐ手抜きをしたがるお役所の悪い癖のような気がしてなりませんねえ。

日時 :
2005年04月14日 17:04
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弁護士 豊崎 寿昌

(とよさき としあき)

弁護士 豊崎寿昌

  • 東京弁護士会所属
  • 由岐・豊崎・榎本法律事務所(東京・八丁堀1丁目)パートナー

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